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Revitで3D設計をして見えてきた利点と課題

私たちが設計に携わったRDMセンターの設計図はAutodesk社が提供するBIMソフトのRevitを利用しています。 今回はこのBIMソフトを活用することで見えてきた利点と今後の課題について紹介します。


3D設計を前提とした平面図

RDMセンターはすべて3D図面から平面図を作成しています。 計画当初からモデルを3Dで作図することで、平面図に複雑な鉄筋形状がかかれていたとしても分かりやすい表現が出来るのです。



鉄筋の段取りをするための図面にも3Dモデルが利用されており、一目見て向きが分かるようになっています。



ワンモデルですべての図面を作成することで、これまで分かり辛かった図面を明瞭にすることができました。


点群とBIMモデルの活用

私たちはDigitalcloneを生成するという1つの目標があります。 様々研究していますが、現時点で出来ることは点群とBIMモデルを比較し、その精度を検証する。 さらに、点群モデルからサーフェスモデルを作成し、当初設計のBIMモデルに当てはめるという事に挑戦しています。

まずはLiDAR(FARO Foucus Plus S 350)を利用して点群を取得します。


次に対応するBIMモデルをあてはめます。すると、このようにひずみが分かります。



この数値を持ったうえで、点群データからサーフェスを生成し、設計BIMモデルと変換します。

このようにすることで、現実世界の表現をBIMモデルとして表現することができました。


点群とBIMモデルを活用した進捗管理

このBIMモデルを利用してAutodesk社が提供するNavisworksで点群とモデルを比較することをしました。 薄い青色で見えるのがBIMモデル、点群は現況を表します。 点群の取得で、現在どの位置でどのような施工が進んでいるのかを明らかにしたうえで、未来の姿をBIMモデルで表現できています。



今後施工する位置や場所が分かることで、重機の搬入経路や高さについて協議することができますし、何より現地にいない人でも同じ視点で話し合うことができます。

これらの事例のように、将来の姿を見せるBIMモデルと今を見せる点群で差分を明らかにし、未来の決定を行っています。


今後の課題

BIMモデルという性質上、すべてのデータをこのモデル内に収める必要があります。

しかし、建設現場では多重構造となる業者が様々なツールを活用し、それぞれの意向で工事を進めます。 データは各々のPC内にとどまり、紙をベースに情報共有が行われます。

一部の情報はクラウド管理されるようになっていますが、緊急性がある場合には情報の欠落が多くあるというのが事実です。

また、LiDARを利用したスキャンも工事の工程の合間を縫って行わなければいけない状況があるほか、思うように結果を残せない場合が多くあります。

私たちはこのような問題を1つずつ分解していき、解決に結び付けようと考えています。







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