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PC部材の微小なズレを点群で管理する

一級建築士事務所ADAACではDigital管理をするために様々な機器を利用します。その中でも特に利用するのはFARO Foucus S Pulus 350です。


もっとも目を見張るのは精度誤差±1㎜という精度。同価格帯のLiDARを利用したスキャナと比較しても高い精度を持ちます。この精度を持ってスキャンすることで様々なものを検査することができました。

いくつか事例を紹介していきましょう。


不陸の調査とシース管位置の把握

ADAACが設計をするRDMセンターではコンクリートで基礎を作った上にPC(プレキャスト鉄筋コンクリート)が設置されます。そのさい、下面となる基礎にどれだけの不陸(ガタつき)があるのかを調べる必要がありました。



一見すると平らな表面でも、FARO Foucus S Pulus 350で検査をすると

このように不陸が発生していることが分かります。黒く穴が開いている場所は10㎜以上の窪みがあるという事が分かります。(つまり雨が降ればここに水がたまることになります。)

また、赤枠の場所にも不陸が発生していることから、PC部材を建付ける際に注意をしなければならないという事が分かります。

また、赤枠の場所にはPC部材を立てつける際に必要なシース管が設置されています。直径10㎝程の円柱がどこにあるのか、また作られた製品とマッチするのかを検査する必要がありました。

FARO Foucus S Pulus 350でスキャンをすることで正確な円柱の中心位置を割り出し、そのうえでXYの座標を表示することに成功しました。

このようにすることで、PC部材を設置する前に製品誤差を把握することができるようになりました。



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