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3Dプリンターを用いたカーテンウォールの設計

RDMセンターは福島県の浪江町という海に面したエリアに敷地があります。

そのエリアの中でも海に近い小高い丘のようなエリアに敷地があるため、風が感じられるファサードとしました。




RDMセンターのファサードは3Dプリンターを用いて製造しています。

形状はhoudiniを用いて、現地の風環境をもとにシミュレーションした結果から形状を決定しました。

■制作プロセスの概要


①現地の風環境(風速、風向き)をセンサリングし、シミュレーションを行う


②皺が出来るラインを抽出した後に、飛出し距離を調整し、全体形状を決定


③カーテンウォールの割り付けに合わせて全体を分割


④3Dプリント可能な勾配になるように全体の形状を調整


 

1. 風環境の取得

製造を開始したタイミングから施工完了まで、気象センサーを敷地内に設置していました。

▲上図 7~10月まで取得した気象


2. シミュレーションから形状の特徴を抽出

3Dプリントした部材をカーテンウォールとして扱うため、製品重量に制限がありました。

そのため、凹凸を100mm程度以内に抑える必要があり、シミュレーションそのままでは凹凸が大きすぎたり、解りづらい個所があったため、飛出し具合を正規化しました。




3. カーテンウォール形状に分割

製品の外形寸法は、W2.1m × H1.85mの割り付けに合わせて分割しています。

縦方向のスリット背面はサッシになっているため、曲がりを前面の出寸法に合わせて波打つように形状を調整しました。



4. 3Dプリント可能な勾配に調整

流体の状態のコンクリートをプリントし積層していくため、途中で崩れないように勾配を調整しています。

面の法線ベクトルの高さ方向を抽出し、傾きがプリント可能な範囲を青色、厳しい範囲を赤色で表しています。

全体がプリント可能な青色になるように全体を調整していきました。







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